ねぇパンダちゃん。
年間の給与所得が103万円以下の人も、年末調整を受けなければいけないの?
そうだね。 「自分で計算した結果、今年の給与は103万円以下だったので、
僕は年末調整いらないです」というわけにはいかないんだ。
会社が年末調整をして、その人の年間の給与所得が確かに103万以下かどうか、
はっきりさせないとね。
ふーん。103万円以下だってことがはっきりしたところで、何か得することは
あるの?
毎月の給与明細書を見てごらん。
所得税が差し引かれているでしょ?
本当だ。
日本は源泉徴収制度という所得税の支払い制度があってね。
アルバイトやパートでも、毎月所得税が引かれるんだ。
ふむふむ。
12月に、その人が1年間に得た給与所得の額と、その人が毎月払ってきた
所得税の額、その人が今年受けられる控除の額を照らし合わせて、
その人が今年、本当に支払うべき所得税の金額を計算する。
なるほど?
毎月支払ってきた所得税の額と、年末調整で計算した本来支払うべき
所得税の額との間に誤差があると、その誤差の分が還付、つまり
戻ってきたり、追徴(追加で所得税を支払う)されたりするんだ。
なるほど、それが年末調整なんだね!
っていうことは、今年1年間の給与所得が103万円未満だった人は・・・ええっと、
本来は所得税を支払う必要はないのに、毎月所得税を支払っていたということに
なるから、その分が還付される(戻ってくる)んだよ。
うわ、じゃあ、年末調整を受けたほうがお得じゃないの!
そう。さらに、来年支払う住民税の金額も、年末調整の結果で決まる。
年間所得が100万円以下なら、住民税は非課税なんだよ。
なるほどね。
年末調整は、年間の給与所得が103万以下でも、受ける意味があるんだね。