okutankao

ねぇパンダちゃん。
年間の給与所得が103万円以下の人も、年末調整を受けなければいけないの?


ponkaoそうだね。 「自分で計算した結果、今年の給与は103万円以下だったので、
僕は年末調整いらないです」というわけにはいかないんだ。
会社が年末調整をして、その人の年間の給与所得が確かに103万以下かどうか、
はっきりさせないとね。

okutankao

ふーん。103万円以下だってことがはっきりしたところで、何か得することは
あるの?

ponkao
毎月の給与明細書を見てごらん。
所得税が差し引かれているでしょ?
0001

okutankao

本当だ。


ponkao
日本は源泉徴収制度という所得税の支払い制度があってね。
アルバイトやパートでも、毎月所得税が引かれるんだ。

okutankao

ふむふむ。


ponkao
12月に、その人が1年間に得た給与所得の額と、その人が毎月払ってきた
所得税の額、その人が今年受けられる控除の額を照らし合わせて、
その人が今年、本当に支払うべき所得税の金額を計算する。

okutankao

なるほど?


ponkao
毎月支払ってきた所得税の額と、年末調整で計算した本来支払うべき
所得税の額との間に誤差があると、その誤差の分が還付、つまり
戻ってきたり、追徴(追加で所得税を支払う)されたりするんだ。


okutankao

なるほど、それが年末調整なんだね!
っていうことは、今年1年間の給与所得が103万円未満だった人は・・・ええっと、

ponkao
本来は所得税を支払う必要はないのに、毎月所得税を支払っていたということに
なるから、その分が還付される(戻ってくる)んだよ。


okutankao

うわ、じゃあ、年末調整を受けたほうがお得じゃないの!


ponkao
そう。さらに、来年支払う住民税の金額も、年末調整の結果で決まる。
年間所得が100万円以下なら、住民税は非課税なんだよ。

okutankao

なるほどね。
年末調整は、年間の給与所得が103万以下でも、受ける意味があるんだね。