年末調整で発生した還付金は、12月の給料と一緒に
社員の人たちに支払うよね。
だいたいの会社ではそうなっているね。
1月や2月の会社もあるけれど・・・
帳簿に関する疑問なんだけど、年末調整の還付金はどう仕訳したらいいの?
勘定科目は何になるの?
預り金として仕訳するよ。
これはあくまでも例だけど、毎月の給与はこんな風になっている。
借方 | 貸方 |
給与 1000 | 現金預金 600 |
預り金(源泉所得税) 100 | |
預り金(雇用保険料) 100 | |
預り金(社会保険料) 100 | |
預り金(住民税) 100 |
給与から天引きする、源泉徴収所得税や従業員負担分の社会保険料、
雇用保険料、住民税は、預り金として扱うんだね。
それらを差し引いた現金600を、給与として支給しているんだね。
預り金とした源泉所得税を、税務署に支払うと・・・
借方 | 貸方 |
預り金(源泉所得税) 100 | 現金預金 100 |
清算されるんだね。
じゃあ、年末調整の還付金を支払う時は?
借方 | 貸方 |
給与 1000 | 現金預金 700 |
預り金(源泉所得税) 100 | 預り金(源泉所得税) 100 |
預り金(雇用保険料) 100 | |
預り金(社会保険料) 100 | |
預り金(住民税) 100 |
借方に「預り金(源泉所得税)」勘定を記入するよ。
これが、還付金に該当するよ。
それ以外の点は、毎月の処理と同じなんだね。