所得税上の扶養に入るためには、年間の収入が103万円を超えちゃ
ダメというルールがあったよね。
うん。
扶養に入るには、なぜ、 103万円を超えちゃいけないのかわかるかな?
え~っと・・・
収入の合計金額から65万円を差し引いた金額が
38万円以下だったら、所得税の扶養に入ることができるんだよね。
うんうん。
65万円っていうのは、給与をもらって働く人の必要経費として控除できる
給与所得控除額というものだったよね。 ⇒給与所得控除とは?
うんうん。
65万円を差し引いて38万円ギリギリに納まるのは、年間収入103万円までだから、
所得税の扶養に入るには収入を103万円までに抑える必要があるんだね。
(103万円-65万円=38万円)
そうそう。
じゃあ、どうして年間収入から65万円を差し引いた金額が、38万円以下で
ないといけないのか、わかるかな?
えっ・・・
所得のある人すべてに一律に適用される所得控除があったよね?
あ!基礎控除だ!
⇒基礎控除とは?
そう。所得がある人はみんな、基礎控除38万円を受けることができる。
つまり・・・
収入の合計金額103万円-給与所得控除65万円=38万円
38万円-基礎控除38万円=ゼロ円 となって、
収入が全額、所得税の控除を受けることができるんだ!
そうそう。つまり、課税される所得はないよ、ということになる。
だから、103万円までは所得税がかからない。(所得税を払わなくてもいい。)
だから、所得税上の扶養に入れるんだね。
年間の収入が103万円を超えると、給与所得控除と基礎控除では控除しきれない
収入に課税されて、所得税を払わなければならなくなるんだね。
そうなると、所得税上の扶養には入れなくなるんだ。
なるほどね!