新型コロナの緊急事態宣言が出て、うちの会社では
勤務日数と給与が減らされたんだ。
本当に困っちゃうよね、新型コロナ。
同時に、生活できなくなって困る人もいるだろうってことで、
副業することが許可されたのね。
そういう会社、結構あるよね。
で、社員のZさんが、副業の会社からもらった源泉徴収票を
持ってきたんだよ。
本業であるうちの年末調整で、合算してもらえないかって。
副業の合算って、できるの?
うーん。結論から言うと、合算はできない。
どうして?
年末調整ができるのは、源泉徴収でいうところの「甲欄」
の分だけなんだよ。
上の図は、源泉徴収税額表だね。
正社員などは「甲欄」で所得税額を計算するけれど、
副業は「乙欄」で所得税を計算するよね。
年末調整では、甲欄と乙欄の合算をすることができないんだ。
じゃあ、うちの会社の源泉徴収票と、副業の源泉徴収票を
合わせて、Zさんに確定申告をしてもらうしかないんだね。
そういうことだね。会社の給料が減って副業せざるを
得なかったんだから、合算してくれればいいのに、って
気持ちになってしまうけれど、仕方がないんだよ。
Zさんに説明してみるよ。