今回は、摘要欄と備考欄の書き方の説明(1)だよ。
下図の赤枠の欄だよ。
国税庁:[手続名]給与所得の源泉徴収票(同合計表)
参照)令和元年給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引
摘要欄と備考欄は連動するから、摘要欄を中心に見ていくよ。
摘要欄や備考欄に書かなければならないことがない場合は、
空欄でいいんでしょ?
もちろん。記入するのは、該当者だけだよ。
摘要欄や備考欄への記入が必要ないと予め分かっている場合は、
書き方【14】へ進んでね。
摘要欄に書くべきことを、一つひとつ見ていこう。
まずは(1)だ。
(1)控除対象扶養親族または16歳未満の扶養親族が5人以上いる場合には、5人目以降の控除対象扶養親族・16歳未満の扶養親族の氏名を記入します。 (イ)16歳未満の扶養親族である場合は、氏名の後に(年少)と記載してください。 |
うあー。(1)からこれ?
文章は長ったらしいけど、難しいことは書いてないよ。
控除対象扶養親族、または、16歳未満の扶養親族が5人以上いる場合、
記入欄が足りないでしょ。
控除対象扶養親族欄も、16歳未満の扶養親族欄も、
4人までしか記入できないもんね。
5人以上控除対象扶養親族、または、16歳未満の扶養親族がいる場合に、
5人目以降の氏名を摘要欄に記入するんだ。
ふむふむ。どんな風に書けばいいの?
まず、氏名の前にカッコ書きで番号を振る。
控除対象扶養親族の5人目が佐藤四郎、6人目が佐藤五郎、7人目が佐藤六郎
だとすると、
ふむふむ。
これらの人の中に非居住の人がいる場合は、氏名の後に
(非居住)と書く。
16歳未満の扶養親族の場合も一緒?
例えば、16歳未満の扶養親族5人目が佐藤松子、6人目が佐藤竹子、
7人目が佐藤梅子だったら?
16歳未満の扶養親族が5人以上いる場合も、同様にカッコ書きで
番号を振って氏名を書く。
その時、氏名の後ろに(年少)と記入するよ。
これらの中に、国内に住所を有しない人がいる場合、その人の名前の
後ろに(非居住)と書けばいいんだね。
パンダちゃん、「備考」欄に記載するマイナンバーとの対応関係が
分かるように、と書いてあるのはどうすればいいの?
「備考」欄は、控除対象扶養親族が5人以上いる場合に、5人目以降の
マイナンバーを記入する欄として使用するんだ。
「備考」欄にマイナンバーを記入する時は、「摘要」欄の氏名に
割りふった番号と対応するように書く必要があるよ。
ふむふむ。「摘要」欄の(1)佐藤四郎のマイナンバーが、
「備考」欄の(1)123456789018だってことが分かるわけだね。
マイナンバーは、受給者に交付する源泉徴収票には記載しないから
気をつけてね。
それから、市区町村に提出する給与支払報告書には、16歳未満の
扶養親族のマイナンバーも記載する必要がある。
ややこしいなあ。
続いて、「摘要」欄の記載事項(2)を見ていくよ。