ご両親と同居している社員の人が、世帯分離したんだって。
世帯分離した場合、年末調整の扶養控除はどうなるんですかって
質問されたんだけど・・・


結論から言うとね、所得税の扶養控除に、世帯分離は影響しないんだ。


ほげ。



えーっと。その様子だと世帯分離そのものが分かっていないみたいだね。
世帯分離というのは、住民票に1つの世帯として登録されているものを、
2つ以上の世帯に分けることを言うんだ。



例えば？



元々、世帯主が父親で、世帯員が母親、自分、自分の配偶者だった場合に
世帯分離をして、世帯①の世帯主は父親、世帯員が母親、
世帯②の世帯主が自分、世帯員が配偶者というように2世帯に分けるとかだ。



どうして世帯分離が必要になるの？





ああ、そういえばお父さんの介護が、って言っていたな。





ふむふむ。



それで最初の話に戻るけれど、世帯を分離することと、年末調整で
受けられる扶養控除とは、関係性はないんだ。


世帯が分離されていても、いなくても、生計を一にしていれば、
扶養に入れることができるんだね。
生計を一にしているっていうのは、お財布を同じにしているということだよね。


同居していなくても生計を一にしていれば、「老人扶養親族」にできるんだね。


もちろん、親を扶養に入れるためには、親が扶養親族になる条件を
満たしている必要があるから注意してね。
⇒年末調整の扶養控除「同居老親」とは？親を扶養親族に入れるには？